米国のワークプレイスコンサルティング事情

インタビュー

スチールケース副社長 サラ・アームブラスター女史


Steelcase社 副社長、サラ・アームブラスター女史世界最大のオフィス家具メーカー、スチールケースの副社長、サラ・アームブラスター女史に米国でのワークプレイスコンサルティング事情をインタビューしました。

小:本日は、お忙しいところ、ありがとうございます。スチールケースの雑誌360はいつも最新のオフィスの考え方などを興味深く読ませていただいています。
現在のアメリカでのオフィス事情はどのようなものでしょうか。

サ:アメリカでは10年での賃貸契約が普通ですが、どの企業もこれからのオフィスをどのようにつくっていくのか暗中模索の状況で、唯一わかっているのが、このままさらに10年の賃貸契約は結びたくないということです。

小:そのような状況では、ワークプレイスコンサルティングのニーズは高いと思います。スチールケースでは、オフィスのコンサルティング手法としてARCというものを開発し、実践されていますが、その手法はどのようなものですか。

サ:調査手法は、オフィスの観察、統計調査、インタビューから構成されています。時にはビデオエスノグラフィーを活用することもあります。

小:ビデオエスノグラフィーとはどのようなものでしょうか。

サ:現状のオフィスや新しいオフィスのプロトタイプを分析するにあたって、ビデオでワーカーの行動を記録し、それを早送りで見ながら行動パターンを分析します。打合せ時の姿勢にもパターンがあって、頻度の高いものにはその理由を考察します。

小:そういった綿密な考察にもとづいてプログラミングを行うのですね。ワークプレイスコンサルティングで一番重視しているのはどのようなことですか。

サ:エンゲージメント、つまりワーカーの参加が大事です。これによって、よりユーザーに受け入れやすいワークプレイスの変革が明らかになり、移行がスムーズにいきます。また、実施後の施策の定着も少ない労力で可能になります。

小:コンサルティングの案件は年間どのくらいあるのですか。

サ:現在、スチールケースのARCを用いたコンサルティングは年間500件程度実施しています。

小:日本の実情からすると、かなりの数だと思います。まだまだ日本のワークプレイスコンサルティングのニーズは広がる可能性があることを示唆していると感じました。今後もワークプレイスコンサルティングの先進国としてアメリカでの動向に注目し、また、スチールケースからの情報も活用していきたいと思います。

本日は、お忙しいところ、ありがとうございました。

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