動線を、速く効率的に人々を通行させるための高速道路のように考えるのではなく、時折近所の人としゃべったり小さなお店に立ち寄ったりできるゆったり曲がりくねった田舎道のように捉えることが大切です。
歩行動作を目的地に到達するための手段と捉えるのではなく、適度な運動が自然な感性を呼び起こす契機になり得ることに思いをいたすとき、新しい発見があるかもしれません。
アメリカなどによくある広い敷地にオフィスが点在するコーポレートキャンパスでは、施設間の移動に必要な5分間の歩行を貴重な発想の時間と捉え、「5分間の歩き」の効用という考え方があるという記事を読んだことがあります。